― 道具屋 ―[頬杖をつき、小さな溜息を漏らす。痺れる前に手を組み替えるとゆらり頭が揺れて背中に垂れる編まれた長い髪がそれに倣う。] ……あ。いらっしゃい。[呼び掛けと共に姿を現した給仕人に軽く手を掲げ招き入れる。用件を聞くと引き戸をあけて中の物を覗きこみ] 前のと同じ包み紙でいいんだよね。 ちゃーんと仕入れておいたよ。[へらっと笑いながら特別製の紙をそろとカウンターに置く。] この品で間違いないかな。[ユーリに確認を促すような視線を向けた。]