――……。[不意に向けられたサリィの言葉に動きが止まる。一拍、二拍、数えるほどの間の後、瞬きを繰り返した。] そんな風に言ってもらえるとは思わなかった。[すとんと零れたのは思いそのままの言葉。] ありがと。 お陰で此処に刺さってた棘がとれた気がする。[心のあるとされている箇所を軽く叩いて柔らかな笑みの彼女に照れくさそうな笑みを浮かべ見送った。]