ああ、そうか。探偵は依頼人の秘密は守らないといけないから。
……でも、アーベルが探偵だったら楽しそうなのに。
カインが犯人の証拠探しに一役買ったりしてね。
[楽しそうに、想像(妄想?)を語り聞かせる。
首を傾げたアーベルには、こちらも逆側に首を傾げてみせ。]
そうなの? でもそれはお話の中の出来事じゃない?
それに、んー、エーリッヒ様に恋焦がれる私……。
………。
[暫くその体勢のまま考える。ややあって、首を戻して。]
……どうだろう。私も読みきれないな、残念ながら。
あ、でも面白いことはわかった。
[にこり、と笑う。]
アーベルって、私とエーリッヒ様のこと、そんな風に見てたのね?