[頬へ、腕へ。 銀を更に赤へと染めながら、身体の至る所へと紅が奔る。痛覚が熱へと変わって、視界が、傾いだ。]……っ、[痛みに、立ち続ける事も叶わずに崩れ折るように、膝を着いて――ふと、耳へと届く、――声。ゆるりと意識を向けた先、紅に染まる視界の端に、青年の姿を捕らえて]