[ブリジットが去ってゆくのを見る。彼女もこちらを見ていたようで、視線が合った。――いつもとは違う。痛みを堪えるような表情をしていると、自分でわかっているけれど、かえられなかった。エルゼリートの言葉も聞こえるけれど、そっとナターリエの方へと近づいて、手を伸ばす。朱花もそうしていたのだろうか。その金色の髪を、頭を優しくなでようと]