―広間・暖炉傍―[エーファは幼く見られがちだが、これでも14歳であり]おとぎ話、じゃ、……ない、んですか?[おとぎ話を鵜呑みにする程の年齢でもないから、戸惑いながらも小声で否定しようとして][けれどもエーリッヒが団長に掛ける言葉が聞こえ][不安そうに眉が寄った][握ったままの右手は不意に温かくなり][姉の手がそれを包んでくれていることに気づいて、そっと横目を向けた]