[とはいえまだ立ち上がるまでには至らず、
どこかおろおろした様子にも見える妖精に、
何と言葉をかけたらよいのでしょうか……と思っていると、
視界を横切る小さな影がまた一つ。>>36
もっともこちらは私にとって馴染み深いものでしたが]
……!
[ゼルマおばあ様の連れている黒猫さん――フィリックスです。
何がそんなに気になって駆けだしているのでしょうか。ひょっとしてさっきのリス……?
飼い主たるゼルマおばあ様も追いかけてきましたが、
おばあ様のお目当てはフィリックスとは一緒ではないご様子です]
…………満足したら、きのこもおとなしく手元におさまってくれるでしょうか。
[妖精に声をかけるゼルマおばあ様を横目にぽつり。>>37
無事に事が運ぶかはわかりません。それでも、]