─ 第二階層 通路・機械犬傍 ─
[先に現場に来ている者は居たかどうか。
それに関わらず機械犬の傍に膝をつき、状況の確認をする。
毛布がかけられたままならば、無遠慮にそれを剥ぎ取って観察した]
……しっかり生体部分を食われてるな。
脳を引き摺り出した手口は今までと同じ、か。
同一人物の犯行…ってことか?
[そんな物言いになったのは、PMCに寄生されているのが何人残っているのかが分からなかったため。
一人であれば良いとは思えど、楽観は出来ない]
レーザー痕……。
[破壊された武器の痕跡を確認して、左手を顎へと運んだ。
”集合”の時に見た各自の武器を思い出す。
死亡した誰かの武器を拾っていたならばどうだか分からないが、使用された武器から航宙士が選択肢から外れた。
彼女の武器は実弾銃、自分の側頭部を掠めたもの]