理由なんて...![案じる色を乗せた声に更なる拒絶を投げようとして、響いたもうひとつの鳴き声に、言葉を詰まらせる]......ただ、重なっただけだよ。ここから逃げ出したいって思った僕と、解放されたいと思った、祈り子の願いが。[張りつめた糸が緩むように、声は僅かに和らいで]だって、仕方ないでしょう?僕はここに居ても何の役にも立たない。父さんにも棄てられた。もう嫌なんだ、誰かの同情に縋って生きて行くだけなんて...[それは、半分はホントウで、半分はウソだ]