[やがてたどり着いたのは、森の中の花畑。不思議なひかりに包まれたそこには、釣り鐘型の花が咲き、蛍のような光がいくつも舞っています。]……使う必要なんて、ないといいのですけれど。[小さく小さく呟いて、薄紫の花を一歩、手折りました。きら、きら。光の粉がこぼれて消えます。]