[ガタン!と激しい音をたて、突然立ち上がった。机に手をついたまま暫く俯いて目を見開き、やがてゆるゆると顔をあげ、口を開く] あ、あの、し、失礼しま、す! い、今… き来た…[その様子は、奇しい行動にしか映らないだろうが。気にすることなく急いだ様子で振り返り] わ、私も、へ、部屋、貸してください。[アーベルと女将さんに告げて、鍵をもらう。そして勢い良く廊下を駆け、部屋へと走り込んだのだった]