[ご馳走ご馳走、と鴉が黒い森の上空で騒いでいます。 木こりがそこに辿り着いた時、残っていたのは地面の染み。 そして衣服の欠片と粉々になったランタンだけでした。 その持ち主が誰かは、村の者なら誰でも知っています。]……ホラント、だな。獣…いんや、狼にやられたんじゃねえ。[獣は"魔法の"ランタンを粉々にしたりしません。 木こりは口を引き結び、ずた袋に全てを詰め込みます。 大きな背のザックで薬箱と酒が悲しげな音を立てました。**]