―― ベッドのある部屋 ――[七重姉が着替えを取りに寄った僅かな時間に、ぼくは中務とときちゃんの眠るところへと近寄った。あまり時間が無いから、おやすみなさいを言うだけだったけど。] ……中務ってお腹減ってないのかな?[ふとときちゃんの眠る顔を見て、おいしかったマフィンの味を思い出す。もう二度と食べられない味。お菓子を作るのが好きだと言っていたのに。でもそのマフィンすら口にしなかった中務。きっとお腹が空いているように思えて]