─ 屋敷/エントランス→二階個室 ─
ホント、災難だよねぇ。
雨宿り先があったからよかったけど。
ま、ここで会ったのも何かのご縁、雨止みまでよろしくね、美人さん方。
[言葉を返してきたまだ若い娘>>35に軽い口調で返す。
もっとも、もう一人のどこか落ち着きない女>>34の耳には、届かなかったかも知れないが。
ともあれ、女性たちに僅かに遅れて二階の客室を一つ、借りて。
一人、室内に落ち着くと、は、と息を吐く]
……屋敷もワケありっぽけりゃ、来客もワケありだらけ、ってか?
[こんな時間に、一人で森にいるのは似つかわしいとは思えなかった女性たちを思い返して独りごちる]