…うん。ビーチェ、あってる。クロエ ハノスケ…?葉ノ介、お兄さん。[黒江から視線を向けられると、おずおずと頷く。目線を合わせるように屈む様子と向けられた微笑に少し緊張は解けた。名乗り返されると、耳慣れぬ発音でこちらも確認するように繰り返し。苦笑混じりに言われた言葉は難しい言葉も混じってはいたけれど、どうも黒江は女性が苦手らしいことは伝わった。]お兄さんも、私と同じ、なんだ。