…もふもふ好きだしふわふわは可愛いけど、増やしすぎるのは流石にまずいかなぁ。
『当たり前だろう!』
もー、クロウったら怒りっぽいんだからー。
そんなんじゃモテないよー?
『誰が怒らせてると思ってるんだ!!!』
はいはい、それじゃクロウ、これよろしくねー。
『これって…ああ、わかった。』
[まだ続きそうなお小言を途中で切ると、眼鏡を外して鴉にかけた。
唐突の行動だったが、鴉には意図が伝わったようでばさり、と羽が広がる。
どれだけ魔力が強くても、媒介と使い魔が離れてしまえば基本的にはただの人。
これ以上の増殖は抑えられるはずだろう、多分。]