― エントランス ―[かけられた声>>56は、人だと知っている存在のもの。 ほんの僅かに表情を緩めて振り返るも。 露わになったままの醜い肌と、わらい。 一瞬息を飲む。]……よ。[短く声を掛け。 自然、右手はいつでも鉈を抜けるようにと伸びるけども。 傷の痛みが、その動きをぎこちなくさせた。]