―第二階層・食堂―
[食事を済ませて、プレートを返却し、セルフサービスのサーバーで食後の珈琲をカップに入れる。
そのままいつもの席に戻ろうとしたところで、見知った顔に気づくとその傍の席に座り]
スティーヴの旦那、調査の方は順調かい?
[その任務の性質上実験室や作業室等に立ち入るときもあり、研究員のものとはそれなりに顔見知りにはなっているので当然目立つ彼のことも知ってはいた。
もっとも自分に研究的な専門知識などはないので彼らのやってることの1割も理解はできてはいないのだが]
例のやつ、どんな感じよ?
[声を潜めて尋ねるのは極秘のとある積荷に対してのこと。
なにをと具体的に口にすることはない]