[冷や汗に気づいたのか、寮母はにっこり笑いました。
そりゃもういい笑顔。
それに、返す言葉もなく固まっているのを他所に、アーデルハイドはぐるりと談話室内を見回し(ゼルギウスにもいい笑顔はむいた。かも知れない)。
寮とその周辺が強固な結界に閉ざされている事やら、ふわふわの突然の増殖が、なんらかの魔力波動の影響によるとか、その辺りを簡単に説明して]
「もしかしたら、ここにいる誰かがそのコアなのかも知れないけど、はっきりしない。外部干渉の線もまだ消えてないし。
用務員のギュンターさんも色々と調べててくれたんだけど、さっきから連絡取れないのよね。
とにかく、私はもう少しそこらを調べてくるから……おとなしくしてらっしゃいね?」
[そんな言葉とにっこり笑顔を残して、寮母とその相方は再び空間転移。
籠の中の浅黄緑がちょっと反応したかも知れない]