─ 『世界樹の仔』枝の上 ─
[探されている事>>58には気づいているのかいないのか。
いや、普通に考えたら気づいているはずなんだけど、何やら思索に耽っている当人はすぐには反応せず]
『……ルギィ』
[水晶龍に突っ込まれ、ようやく『魔本』から視線を上げた]
ああ、なんぞ起こったようだな。
すまん、ラヴィ、ちょっと行って聞いてきてくれ。
『自分で行かないの、導師様?』
お前……俺が、舌足らずで喋る子供が苦手なの、しっとるだろうが……。
[楽しげな突っ込みに、浮かぶのは珍しくも苦いもの。
それに、水晶龍ははいはい、と頷いて、ふわり、ティルの所へと飛んだ]