私は、大丈夫。―…みて、いなかった、から。アーベルは……フォルカーちゃん達は、大丈夫…?私よりも、あの子たちの方が心配だわ。[こちらを案じて来てくれたアーベルに、弱く頭を振って。自分よりも、彼のそばにいた双子の方が気がかりで不安げに彼を見上げた。祝福ではなく呪いだと小さく囁いたゲルダには、なにも言うことが出来ず。ただ彼女の手に自分のそれを重ねた。]