[名を呼ぶおとうとの声>>55が聞こえて少しだけ顔をあげる。気分が優れぬのは彼も同じか。微かに眉間に残る皺に女の細い指先が伸びる]ラーイこそ、大丈夫?[話してしまいたい事があるけれど今、此処で其れを紡ぐのは躊躇われておとうとに向けるのは気遣う言葉]私は……、へいき。[体調が悪いわけではないからそう声を返して微笑もうとするけれど、少しぎこちないものとなってしまう]