[忘れていい、と言われて>>63ころころと笑う]心配しなくても、大丈夫よ。昔の事だけじゃなくて、その内わたくしごと無くなるわ。[さらりと言ってから、クレイグが何気なく掴んだ彼の右手を見る]……あら?怪我でもしているの?見せて御覧なさい。[手から取り落とした彼岸花が地面に落ちる。くしゃりと無造作に踏んで、老体ならぬ素早さで近づき、ぐっとその手を握る]ほら、──見せて。