[紺色のセーラー服を着て竹刀を構え、姿見に全身を移してポーズをとっていた。コスプレ撮影会の準備だ。]
坊ちゃんは、私が守る、って感じで……あごをもっと引いた方がいいかな。角度はこっちか……。
[セーラー服にほつれなど無いか確認すると、再び“箱”に向かう。
SNSの自ホームを更新して、送信したメッセージに返信があったかどうか。yuyuからの返信が来ていた。]
To:yuyu
本文:振られた……だと……?
気にならない方が難しいぞ、それは。日記を消してしまうほどなのだろう?
まあ、こういうときは狼を吊るに限るな!ひと吊りしようぜ!
君ほどの人物ならまたすぐ相手が見つかるさ。
実は私も、あの村にエントリーしたとたん、霧に巻かれた。(今回は非常事態だ、ここだけの秘密にしておこう)
他の新着日記にも霧のことなぞ書いている節は無かったし
もしかしたら、エントリーしたものだけが……?
うーん、日付が変わって、人のいない時間になっても
まだ霧の中だったら国主様に連絡を取るとしようか?