― 三階/展望室 ―紅い月――。[魅せられたようにそれから目を離せない。全員に刻み込まれた事実《ルール》が脳裏に過る。『他者を殺さなければ、生き延びられぬ』例外なくオリガ自身にもそれは刻まれていた]――――…。[これまで考えたこともなかった。生き延びる為の術を、今、考えている。イヤだと思うのに事実《ルール》は重くのしかかる]