[手はナターリエの手に触れたまま、それから、今はと呟くのに、頷いた。多分酷なことを言っている自覚はあったけれど――思考は遠い]うん?[見詰められては、首をかしげた。だけれど、エルゼリートの行動に、言葉に、彼の方を見て]……ありがとう。[内容が違うんだとは、言わなかった。言うわけもなく、頷いた]うん。今は。でいいよ、エル。気をつけて。戻って来たら、僕も手伝うよ。[階段へ向かうのに言葉を投げて、心配そうにその後姿を見送る]