……ちきしょ……寿命、五年は縮んだぞっ……。[全身を包む、激しい疲労感に、口をついたのは、こんな言葉。身に宿した二つの力、それの同時行使は、これまでは『できなかった』事。ぎりぎり状態での生への渇望が、力を暴発させたのか、他に理由があるのか、ともあれ、二つは同時に『動いた』。そして]……勝負……あり、だな。[確かな手応えに、低く、言いつつ。ゆっくりと、右腕を引く]