―工房『Horai』/客室―嗚呼、そう言って貰えると有り難い。村に住まう者の名なら全て憶えてますよ。貴女も村の住人なのだから、当然の事。[カルメンの微笑が見えれば口許を和ませた。ミハエルに告げた言葉を聞いてか笑う彼女に悪戯な笑みを浮かべながら自らの唇に人差し指をあてる。幼馴染夫婦に聞かれていようとも構わないのだが内緒だと言うような仕草をミハエルとカルメンに見せた]