―広間―
ああ、いや。良いよ。
僕も、…話させてもらって助かったから。
[アーベルの言葉に笑って、それから震えているという言葉に少しきょとんとして。
手に持ったストールを見ると、困ったように笑った]
そうだね、
ありがとう。
[そっとブリジットの手から離して、首にストールを巻きつける。
先ほどと同じように、そっと前をピンで留めて]
エルには言わないでおいてね。疑うとかじゃなくて、言うと面倒そうだろう?
[気付いたのだろう、と予想して。アーベルには少し笑いかけた。
それから、視線を感じてそちらを見ればエルザの姿があった。ただ、そちらに近づくことはせずに]
ブリジットは大丈夫かな、アーベルにまかせれば。