─ 集会場 広間 ─[姉と茶猫とを見送った後、小さく息を吐く。無意識、右手が服の下に隠した十字架を掴んでいた。子供の頃から変わらぬ癖のような仕種は、内心が乱れている時に決まってやるもの、と。知っているのは、幼い頃から見知った者くらいだろうが]……え?いや、俺は、大丈夫。[ブリジットの声>>73に、天鵞絨をひとつ、瞬かせて。振り返った表情は、どこか苦笑じみたものだった]