緊張して、魚が駄目になってしまったり?
そんなに褒めても、何も出ないわ。
[くすっと笑みを零して、その後のおねだりにはどうしようか思案した後]
じゃあ、スープは私が。
元々作る予定だったものだし。
[髪をスカーフで一つにまとめて、甕の水を掬い手を洗うと人参をむき始めた。
パンの仕込みをするらしいイヴァンが視界から消えて、戻ってきたらしいヴ行くトールの声が響くと]
いえ、人数分あるとアレクセイさんに聞いたくらいで、ヴィクトールさんの分がないんですか……?
部屋に行った後は広間には顔を出していないから。