―宿泊施設・アーベルの部屋の前―[>>69昨日と言う事の変わってしまった幼馴染みは、まるでギュンターが乗り移ってしまったかのように思えた。出来れば殺したくない、と聞けたのがせめてもの救いか。]…っ、…[花がある、と言ったユリアンに息を飲む。月のいとし子に相対する神のいとし子。そして月のいとし子にとっては‘甘美’な存在。──危険だ。そう思ったが、既に言葉は音にされてしまった。月のいとし子が此処にいない事を祈るしかない。]