そう。……偉そうに言っても、私は、封印された者を視ることしか、出来ないけれど。[頷き、首を傾けかけるも、 眼差しの逸れる様子に、当人の思惑とは異なり、背後を見た。 未だ引けていない人波。広場には入り混じった感情が漂っている]あまり、共にいるところを見られない方が良いかもしれない。今日は、施療院の世話にならずとも済みそうだから、戻る。……昨日は、迷惑をかけて、ごめんなさい。[緩く手を持ち上げると、淡い金の鳥は、少女の傍らに戻った]