─広間─[そこそこ身体が温まって来た頃。外套を脱いで荷物と一緒に広間の隅に纏めて置いた。暖炉の前に戻って来ると、もう一つ、人影が増える] 残念ながらジジイはボケる気配を見せないよ。 アリバイが無い人、片っ端から引っ張って来てるんじゃないかな。[同じく呆れを含む声でローザに返した。聞き慣れた声が自分の愛称を呼び、視線を向けると泣きそうな顔をしている幼馴染が居る] ───何でフォルが泣きそうになってんのさ。[大きな溜息が出た]