[昨日の掃除の際、ひとつ不思議な事があった。クヴェレ婦人の部屋でのこと>>72。床に這うようにして見つけた髪が、一人分で無かったのだ。淡茶の長いものは、間違いなく彼女のものだろう。だか、黒い色の其れは。色として思い当たるのはライヒアルトだったが、それでもって彼を描こうとして何が描かれるか分からない。アーベルには一応、2人が一緒の部屋に泊まっているのか、尋ねたりしたけれど。疑問は解れる事なく、思考を巡らせていた]