[何か思いついたように部屋の中にはいってゆくサーシャ。衣擦れの音が微か聞こえた。扉の向こうへと視線向けると白いシーツがふわと被さるのが見える。リディアが居る事を示すように紅が移りゆく]サーシャさん、ありがとう。――…私の時も、そうして下さいね。[無残な姿を晒すのを厭う娘は微かな声が望まぬ先の願いを囁いた]