― 村入口 ―[薬師の姿>>75が見えれば、常と同じようにひらと手を振った。唇を読んで、おおよそこちらの把握が当たっていた事も知る。人数が足りてないのなら、復旧作業にも借り出されるだろうな、とは内心思っていた。友人の視線には>>77肩を竦めた。子連れでわらわら来てるからだ、とか思ったが、それは本人も解っているだろうから黙っておいた。顔には出すが。恩人の動作も>>78見えて、それにははっきり頷いてみせる。クロエたちの様子が気にはかかるので、先に行くようなら見送る体を取りながら。]