[どことなく羨むようなエーリッヒの声。何を思うか気づかぬまま、ほんのすこし首を傾いだ]そうだなぁ。[笑顔で言葉交わせる空気でないのは確か。自衛団長から提示された対策と覚悟を思い苦さのまじる表情が一瞬過る]――――……。[眸翳る気配に片眉が微か動く。あまり思い詰めるな、と、そんな言葉を掛けるが精一杯だった]