―3階廊下―[休憩室から出るといばらを避けつつ入り口傍の壁に背を寄せる。その場から直ぐに動こうとはしなかった。ヘルムートと、傍に居たのならダーヴィッドやエーリッヒにも。腕を組んで、紺青の眸を向け]―――…どう、考える?[それは引き千切られたバンドに対してのものだろう。視線は、床に落ちる。先程は…その先に、落ちたバンドがあった。]……どう考えればいい。[その先の結論は、できれば出したくなかった。]