―工房― 大丈夫、今、ノルマ終わったから。 ご飯食べようって思ってた。[ふるふると首を振った。>>85生真面目な娘の立てる一日の予定には食事の時間もしっかり組み込まれており、誰かの様に食べそびれるような事は殆どない] あ、ありがと。[瞬きをして、相手からの“差し入れ”を受け取って] ……これ、先代が好きなやつだ。[無愛想という程ではないが、普段は殆ど眉間を寄せて難しい顔ばかりの娘が、渡された包みの仄かな香りに顔を綻ばせた]