― 一階廊下奥 ―
[書庫とは反対側の廊下の奥。
執事の問い>>87に、死体に視線を向けたまま。
口元に皮肉な笑みを刻んだ]
そうさなァ……昨日、あんたらが殺したのが人狼で、人狼が一匹だけなら、この嬢ちゃんは夕方に死んでたってことにならァな……
俺は昨日の夕方で歩いたとき以外はほとんど部屋にいたし、メイドの嬢ちゃんがどこにいたのかなんてェのは見てないが。
他に見た奴がいたとしたら……人狼はまだいるってことなんだろうなァ。
それに、不思議と人狼騒ぎがおこったときに、人狼が一匹だけだった、なんてェ話はあんましきかねェからな。
他にいてもおかしくはない。
[軽く肩をすくめて答える。
それはメイドの死を悼んでいるようには見えず。
ただ運が悪いものをみるように、死体を見ていた]