―林エリア―まあまあ、高熱だしてたやつに説教なさらんでもいいんじゃねえの。[ティティエンを宥めようとしながらヴィリーの左手を握り、立ちあがらせた。温まった地でうずくまるより、木陰でそよぐ風に当たった方がいいのではという配慮だったのだが。]『……?』[上を見上げたティティエンをいぶかしんで、シチも視線を上にやろうとして。空から漆黒の龍がやってきて、さすがにハインリヒも気付く。]ありゃあ……見られてました?