─ 二階/リディヤの部屋前 ─[誰が『鬼』かは知れない。《ルール》が刻まれた今、生き延びる為に全てを警戒しなければと思っているのにこんなにも近くあるサーシャに対して警戒心はない。手を差し伸べてくれた時、手を重ねた瞬間に信じる事を選んだからもし彼の手に掛かるなら、それも本望だと、思う。終わらせないとのサーシャの言葉>>91に同意の頷き。殺す覚悟も殺される覚悟もその時はしている心算だった]――…サーシャさん?[微かな響きを拾えたのは半分程度の音。聞き返すように名を呼んで眸は不安そうな色を湛えた]