―工房『Horai』/客室―濡れるの覚悟で帰るとするか。あ、傘はいらねぇ。この風じゃ役に立ちそうにねぇしな。紅茶ごちそうさん。うまかったよ。[イレーネとゼルギウスにそんな言葉を告げてからミハエルとカルメンの二人へと視線を移し]二人は雨が止むまで大人しくしとくと良い。風に飛ばされでもしたら大変だからな。お前さん達の怪我の手当てなんてしたくねぇし。じゃ、またな。[見送りは必要ないと軽く手を掲げて制する仕草。青年は風雨の中、修道院へと駆け出した**]