そんなに急がなくても良かったのに。
[あまり間もなく戻ったクロエにそう言葉を掛ける]
ああ、ユリアンから聞いたんだ。
俺はカルメンからその話を聞いた。
――…そうだね、それを聞いていたなら
気になるのは当然だ。
[彼女の立場なら己はどう動いただろうと考える。
考えた結果、彼女を信じたいと思う気持ちは強まる事となる]
ライヒアルトは、何者なんだろうね。
[お伽噺を思い出しながら呟く。
クロエの言葉が真実であるなら重なる存在があるが]
――…二つの護り手の一つ。
闇に潜む牙を護り、生かさんとするもの、なら。
シスターを守ろうとした、とも、考えられるが。