人狼物語 ─幻夢─

64 滄に揺らめく銀鏡


商人 ゲルダ

[エルゼリートが戻ってくると、言われた言葉にうんと頷いて。
ミーレは自分から手を出すことはしなかった。ナターリエが持たないのなら、抱えることも嫌ではないけれど]

エルは、どうしてそんなに僕の手伝いを嫌うの。

[エーリッヒのときもだったけれど、文句の一つは口をつく。
それでもきっと、手伝わせてはくれないのだろうと諦めの溜息を吐いて]

それじゃあ、飲み物でも作っておくよ。
ナターリエも、あとで下においでね。

[それでも思い返せば、そろそろ蜂蜜もなくなるころだろう。
砂糖や、他のものも持っていく為に一度部屋に戻り、鞄の中から調味料を取り出す。
奥に入っている銀のナイフに手は伸ばしかけたけれど、それは止まった。首を振って戻し、代わりに、自分は使わないポーチにいれた鮮やかな花のブローチを持つ。
小さな紙袋に移すと、すぐに部屋を出た。エルゼリートがまだ片付けているようなら、声はかけて、階下へと]

(100) 2011/01/15(Sat) 20:57:06

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