[>>96 繰り出した一撃が受け止められるのは、想定の範囲内。
とはいえ、裂傷に至らなかったのは、僅かに想定外]
……はっ、昔の事、よく覚えてんな!
[軽口めいた口調で言いつつ、更に力をかけようとした所に伸びる、影。
舌打ち一つ、気流を操り滞空を維持しながら、蹴り下ろした足を上へと蹴り上げ、くるり、と一回転する事で縛から逃れ。
翼の動きで体勢を整えながら着地する]
Ein Faden geworden die Klinge.
[早口に紡ぐのは、銀糸を刃に変容させる言葉。
着地した低い姿勢から右手を一度後ろに振り、そこから左へ振りぬく勢いに乗せて、足元に向けて横薙ぎの一閃を繰り出した]