─少し回想/パソコン室─
[桜子に促され>>56パソコンから離れると、彼女の側の椅子に腰掛けた。
一言二言は交わしただろうか、それすらも記憶に残らぬ程不安に苛まれ、しんと静まり返った広い室内がそれを余計に掻き立てた。
それでも、何か話して気を紛らわそうとした時。]
マリーちゃん。良かった…って…一人なの?
高峰君、見つからなかった…?
学長も二人のこと、探しにいったんだけ、ど…
…佑、が?
[マリーの返答は、響にも学長にも会えなかったことと、佑が響を探しにいったというもので。
響の親友である幼馴染なら彼の行き先も分かるかもしれないと思ったけれど、それよりもパソコン画面で見たあの不吉な文章から嫌な予感をひしひしと感じ、表情がまた青褪めた]