― 村入口 ―ありがとう。[洗濯女のぎこちなさには反応が及ばず、おずおずと頭を下げた]そう。なら良かった。[怯えは確かに浮んでいたけれど。重傷者は少ないと修道士に教われば少し落ち着けたようだった]……僕も。子供じゃないもん。[母親にかわって立派に店番している少女の方が大人びて見えるとは時々からかわれる。こちらも拗ねた顔でボソボソと言うのだった]