[思い悩むように一瞬眉が寄る。結局見なかった事にして袖を元の長さに戻した。呼びかける声がする頃にはいつもと同じ愛想よさ。] いらっしゃい。 サリィは今日も可愛いね。[彼女の笑顔の意味を知れば少し困ったように笑い] いつもの、だね。 勿論、用意してるよ。[いつもの場所からいつものものを取り出す。明かり用の光苔とインクを個々に包んでから一纏めにして] これはおまけ。 湯上りにでも肌に塗りこむといい。[朝露の小瓶を包みに忍ばせた。]